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2024.8.01
デジタルクリエイター

デジタルクリエイターとは?仕事内容や年収、必要な資格・スキル・能力などを解説!

デジタルクリエイターとは

デジタルクリエイターという職種は、IT技術(ツールやソフト)を使用してデジタルコンテンツ(映像作品、CGアニメーション、WEBデザイン)の制作を行うプロです。デジタルの技術を最大限に活用し、映像、音楽、アプリ、ウェブサイトのデザインなど幅広い媒体を通じて、視覚的・聴覚的体験を人々に与える役割を担います。

近年、そんな「デジタルクリエイター」という言葉を耳にする機会が多くなりましたが、その一方で、「デジタルクリエイターってなに?」「具体的にどんな仕事をするの?」と思う方も多いのかもしれません。一言に「デジタルクリエイター」とはいっても、細かく見ると様々な職種がある職業です。

このコラムではそんなデジタルクリエイターについて詳しく解説していきます。

デジタルクリエイターの職種について

一般的には、WebデザイナーやCGクリエイター、ゲームデザイナー、システムエンジニア、映像編集者、サウンドクリエイターなどがあります。デジタルクリエイターという職業の分野は非常に幅広いのです。

例えば、Webデザイナーはウェブサイトのデザインを手掛け、利用者が簡単に情報を得られるようなデザインにする仕事をしています。一方で、CGクリエイターは、コンピュータを使用してリアルな画像や、アニメーションなどを制作しています。

その他にも、ゲームデザイナーはゲームのシナリオ作りやキャラクター設計、ゲームバランスの調整などを行い、システムエンジニアはソフトウェアやアプリケーションの開発、映像編集者は映画やテレビ番組、SNS動画などの映像編集を行い、エンターテイメントや情報伝達の一環として重要な役割を果たしています。

サウンドクリエイターも音楽や効果音を制作し、映像作品やゲームなどに必要な音響環境を整える役割を担っています。

これらはあくまで一例であり、デジタルクリエイターの職種は多岐にわたります。また、一つのプロジェクトで複数の役割をこなすこともありますので、デジタルに関する幅広い知識とスキルが必要となります。

デジタルクリエイターの年収はいくら?

デジタルクリエイターの年収は、個々のスキルや経験、職種、勤務形態に大きく影響されます。また、業務内容や担当するプロジェクトの大きさ、就業地域なども年収に影響を及ぼします。

全般的に見ると、デジタルクリエイターの平均年収は400万円から800万円程度とされています。ただし、デザイナーやプログラマーなどの専門職では、スキルと経験により1,000万円を超える高収入を得るケースもあります。

CGクリエイターや映像編集者の新卒の年収は、大体200万円から300万円程度ですが、経験とスキルが評価されると、400万円~800万円程度まで上昇します。

システムエンジニアは年収が比較的高めで、新卒の年収が300万円から500万円程度、中堅~ベテランで600万円~1,000万円以上いくこともあります。

サウンドクリエイターは専門性や経験によって大きく変わりますが、平均的には300万円から700万円ほどです。一方、知名度のある業界人は年収1,000万円以上も稀ではありません。

いずれの職種も経験を積むことで年収は大きく上昇していく傾向にあります。また、現場の最新の技術を学び続けることも大切です。

デジタルクリエイターの仕事内容とは?

幅広い分野で活躍しているデジタルクリエイター、ここでは仕事内容を詳しく解説していきます。

1. CGクリエイター

CGクリエイターとは、映画やテレビ番組、ゲーム、広告など、さまざまなメディアで利用されるCG(コンピュータグラフィックス)を制作する専門家のことを指します。彼らは3Dモデリング、アニメーション、エフェクト、レンダリング(データを用いて画像や映像を表現すること)といった技術を駆使し、リアルな風景やキャラクター、アイテムを作り出します。

具体的な業務内容としては、まずはプロジェクトについて理解し、それに基づいてコンセプトを提案します。その後、スケッチや設計図を使いながらCGのモデルを制作し、ライティングやテクスチャ(表面の質感)、色彩を設定します。その上でアニメーションやエフェクトを加え、動きやリアル感を出し、最後にレンダリング(映像化)を行い、出力します。デザインに関する知識・スキルだけでなく、クライアントの希望やプロジェクトの意図について汲み取る能力も非常に重要です。

2. システムエンジニア

システムエンジニアとは主に情報システムの設計や開発、運用を行う専門家を指します。システムエンジニアは、ITに依存する現代社会において、常に求められる職種であり、その役割は非常に重要です。広義には、ハードウェア、ソフトウェアの両方を対象とすることもありますが、一般的にはソフトウェアの設計や開発に注力した人々を指すことが多いです。

具体的な仕事内容としては、クライアントからの要望やニーズを元にシステム設計を行い、実際のシステム開発をプログラマー等の他の専門家へ委託することが一般的です。また、設計・開発だけでなく、システム運用後の保守、改善提案、トラブルシューティング等も重要な仕事となります。

3. 映像編集

映像編集とは、撮影した映像や画像を繋ぎ合わせて、一連のストーリーを作り上げる仕事を指します。映画、アニメ、CM、PV、テレビ番組など、幅広いメディアで映像編集の技術が必要とされています。

映像編集はただ映像をつなげるだけでなく、その映像の色補正や映像効果の追加、音声の調整など、視覚と聴覚の両方から視聴者へ感情を与える作品を作り上げることが重要です。

4. サウンドクリエイター

サウンドクリエイターは、映画、テレビ、ラジオ、ゲーム、ウェブサイトなど、さまざまなメディアに使用される音楽や音響効果を作る仕事です。彼らは音楽制作ソフトウェアを用いて、オリジナルの音楽トラックを作成しますが、落ち着いた背景音から急にドキドキするような音まで、さまざまな音をデザインします。

音楽制作だけでなく、鳥の鳴き声や波の音など自然の音から宇宙船のエンジン音など、リアルでない音を細部にわたって作り出すこともあります。それらの音は視覚的な体験を強めるために使用され、映像と同じくらい重要な要素となります。

デジタルクリエイターとデジタルメディアプランナーの違いは?

デジタルクリエイターとデジタルメディアプランナー、これらはデジタル業界で頻繁に耳にする職種ですが、なかなかその職務内容の違いがわかりにくいかもしれません。ここでは、それぞれの職種について、その主な職務とそれぞれの違いについて説明します。

デジタルクリエイターは主に、工業デザイン、プロダクトデザイン、グラフィックデザイン、ウェブデザイン、アニメーション、ゲーム開発など、デジタル技術を駆使したコンテンツ作りを手がける職種です。デジタルを活用した「創造」が主なミッションで、美的センスやデジタルツールを用いた表現力が求められます。また、プランナーやディレクターから指示されたものを制作することが多いので、コミュニケーション能力も必要です。

一方、デジタルメディアプランナーは、インターネット広告のプランニング、運用、分析を担当する職種で、ユーザーに商品や企業の認知拡大のための戦略を考える仕事を行っています。主に、クライアントのコミュニケーション戦略を理解し、それをデジタル空間で最も効果的に伝える方法を考え、具体的な広告の形に落とし込むのがデジタルメディアプランナーの役割です。

両者の違いは「製作するか」、「戦略的に広告をプランニングするか」という点にあります。デジタルクリエイターはデジタルコンテンツの「製作者」であり、一方デジタルメディアプランナーはその広告やコンテンツが「どのように利用されるか」を戦略的に考え、計画する立場と言えます。

そのため、デジタルクリエイターには美的センスやデザインスキル、デジタル技術の知識が必要で、デジタルメディアプランナーにはコミュニケーションの理解力、デジタルメディアやマーケティングの知識などが必要とされます。

デジタルクリエイターになるには

デジタルクリエイターは、映像、音楽、サイト開発など様々なメディアをデジタル技術で制作する職業です。そのため、特定の分野に特化するための知識やスキルが必要となります。デジタルクリエイターになるための3つのアプローチをご紹介します。

1. 専門学校に通う

将来的にデジタルクリエイターとしてのキャリアを目指すなら、専門学校への進学は一つの有効な手段と言えるでしょう。専門学校では、デジタルクリエイティブの基本的な知識・技術から学ぶことができるので初心者の方でも一から学ぶことができます。

また、専門学校では、実際の業界で使われるソフトウェアを用いた実践的な授業が行われることが多く、PhotoshopやIllustrator、Dreamweaverなど、企業で求められるスキルを身につけることができます。さらに、プロの講師から直接指導を受けられるため、質の高い教育を受けることが可能となります。

さらには、専門学校ではインターンシップの機会が多く、実際の仕事現場での経験を積むことが可能です。このような経験を通じて、業界の最新動向をキャッチアップしながらスキルを高めていくことができます。

2. 独学で学ぶ

デジタルクリエイターの世界は日進月歩で技術が進化しており、常に最新の知識が求められる分野です。このため、自身で新しい技術を学び、磨き続ける能力は非常に重要となります。

まずは基本的なPCスキルから始めます。パソコンの基本操作やExcel、PowerPointなどのビジネスソフトウェアのデータ整理、作成能力も必要となります。次にPhotoshopやIllustratorなどのデザインソフトウェアを使用するための基本的な知識とスキルの修得も必要です。

さらにWebプログラミングや3DCG制作に関する知識も必要ですが、これらについては、オンライン教材があり、自宅でも学習が可能です。

本格的にデジタルクリエイターを目指す場合、独学でスキルアップが可能ですが、大変な努力が必要です。可能な限り最新の技術動向を追いながら、自身のスキルと理解を深めていくことが求められます。

3. アルバイトをする

デジタルクリエイターとしてのキャリアをスタートする方法として、アルバイトから始めることも一つの手段となります。特に、学生のうちに実務経験を得ることは貴重で、就活にも有利となります。

ウェブ開発やデザイン、映像制作のアルバイトなど、デジタルクリエイターに関連した職種で働くことで、現場の流れを理解でき、自身のスキルや知識を実際に活かすチャンスを得られます。また、先輩クリエイターから直接学べる環境は、自己学習では得られない経験や知識を得ることが可能です。

しかし、アルバイトは時間的な制約があるため、自己学習に時間を割くことが難しくなったり、責任やプレッシャーに押しつぶされたりしてしまうこともあります。そのため、自己管理能力を見直すことや、メンタルヘルス管理にも注意を払う必要があります。

デジタルクリエイターに必要な資格はある?

デジタルクリエイターを目指すにあたり、必要となる資格をご紹介します。必須ではありませんが、資格を持つことで自己のスキルを証明し、就職活動やフリーランスとしての営業活動においても大きなアピールポイントになります。

1. WEBデザイン技能検定

デジタルクリエイターとして必要な資格の一つに「WEBデザイン技能検定」があります。こちらはWEB業界唯一の国家資格で、広く認知されている資格の一つと言えます。

この資格は、WEBデザインに関する知識や技術を持つことを認定するもので、WEBページの構成やデザイン手法、HTMLやCSSなどの言語を用いた実装技術、製作ツールの使い方、SEO対策等の知識を問われます。

WEBデザイン技能検定には3つの級があり、3級では基本的な知識、2級では応用的な知識が求められ、1級では、企画段階から公開まで全般的な知識と技術を問われます。

2. CGクリエイター検定

CGクリエイター検定とは、コンピューターグラフィックス(CG)の幅広い知識と能力を認定する資格です。この検定では、基本的な画像作成能力から3DCGの制作技術、また映像編集など、CG製作に必要な全体的な技術を問われます。

特に、デジタルクリエイターとして活動するにあたり、CGクリエイター検定は非常に有用な民間資格と言えます。CGクリエイター検定を持つことで、就職・転職時の履歴書に書けるだけでなく、クライアントとの打ち合わせや制作時にも自信につながります。

3. 色彩検定

色彩検定は、デジタルクリエイターを目指す上で非常に有用な資格の一つです。文部科学省後援の公的資格であり、知名度も高いため、名称を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

色彩検定は全3級からなり、3級、2級、1級、UC級とあり、どの級でも受験可能です。基本的な色の知識からはじまり、色彩の歴史、色の心理効果、カラートレンド、色彩設計など、色に関する幅広い知識を学びます。

受験者の年齢層も幅広く、学生やデザイナー、一般社会人の方にも受け入れられているので誰でも受けやすい資格になります。

デジタルクリエイターに必要なスキル・能力

デジタルクリエイターは専門的な資格を持つだけでなく、幅広いスキルと能力が求められます。

1. 自己管理能力

自己管理能力は、自分自身の能力を最大限に引き出し、仕事の質を向上させるための重要な能力です。デジタルクリエイターとしての自己管理能力とは、自分自身の業務効率や時間、健康をうまく管理できる能力を指します。この能力は、デジタルクリエイターにとって非常に重要で、クリエイティブな仕事は自由度が高い一方、仕事の進行管理や締め切り管理はしっかりと自分でコントロールしなければなりません。

2. 柔軟性

デジタルクリエイターにとって数々の大切なスキルがありますが、その中でも特に重要なのが「柔軟性」です。流動的で急速に変化するデジタルの世界では、新たな技術やトレンドに対して臨機応変に対応できる柔軟性が求められます。

常に新しい技術を学ぼうとする姿勢や、新しいアイデアを出せるような柔軟な思考力、クライアントからの要望に応える柔軟性は、デジタルの世界で生き抜くための必要不可欠なスキルです。

3. コミュニケーション能力

デジタルクリエイターに必要とされるスキルの一つに、コミュニケーション能力があります。プロジェクトを進行する上で、クライアントやチームメンバーと効率的にコミュニケーションを取ることが求められます。自身のアイデアや意見を適切に伝え、他者の意見を理解し尊重することで円滑な進行を実現することが可能となります。

また、様々なバックグラウンドを持った人々と共同作業を行うことが多いため、多様な視点を理解し、尊重することも重要です。

さらに、ソフトウェアの使用や技術的な問題を解決する際にも、適切なコミュニケーションが求められます。

デジタルクリエイターのキャリアパス・将来性

デジタルクリエイターのキャリアパスは入門レベルのクリエイターから、経験を積んだ上級者、そしてその中でも専門性を高めたスペシャリストまで幅広い職種が存在します。

入門レベルでは、単独で一つのプロジェクトを進めるよりも業務をサポートする役割として働くことが多くなります。しかし、経験を重ねることで徐々に大きなプロジェクトを任され、それを成功させることで評価と報酬が上がるようになります。

また、デジタルクリエイターとしてのキャリアを積むうえで選べる道は、クリエイターとしてのスキルアップだけではありません。プロジェクトのマネージメントやチームのリーダーシップを取ることで、エンジニアマネージャーやディレクターといった役職に昇進することも可能です。

また、デジタルクリエイターのスキルを活かして、フリーランスとして活動する道もあります。自分の得意な分野を深く追求することで、その分野のスペシャリストと認められ、企業から直接仕事を依頼されるといった形で活動することも可能です。

現代のデジタル時代では、デジタルクリエイターの需要は高まる一方です。ウェブサイトやアプリの開発、ソーシャルメディアのコンテンツ作成、映像制作など、さまざまな業界で彼らの才能が求められています。

デジタルクリエイターとして活躍し、スキルを磨き続けることで、さまざまなキャリアパスを選ぶことができます。その選択はあなた次第です。

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デジタルクリエイターを目指すなら、ぜひ一度国際映像メディア専門学校のオープンキャンパスに参加してみてくださいね。

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