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2024.6.17
動画クリエイター

動画クリエイターってどんな仕事?仕事内容やなり方について徹底解説!

動画クリエイターとは

皆さんは動画クリエイターをご存じでしょうか?

YouTubeやテレビなどのメディアで流れる映像を制作し、人々にとっての日々の楽しみや必要な情報を提供するのが仕事です。

そんな動画クリエイターの専門分野は多岐にわたります。さらに近年ではSNSを活用した動画クリエイターも増えてきました。今回はそんな動画クリエイターについて詳しく解説していきたいと思います。

動画クリエイターの仕事内容

ここでは動画クリエイターの主な仕事内容について説明していきます。

まず、動画クリエイターの仕事は基本的に映像制作全般を含みます。企業のプロモーションビデオ制作、商品のPR動画作成、YouTubeチャンネルのコンテンツ制作、またはTV番組などの制作を考えることができます。

動画クリエイターとしての主な役割は、イメージの策定、ストーリー作り、撮影、編集などです。企業のブランドメッセージを映像として表現したり、商品やサービスの魅力を視覚的に伝えるための動画を制作したりします。さらに、素材選び、撮影場所の選定、撮影スタイルの決定等、クリエイティブ要素が非常に重要となります。

また、短く魅力的な映像を作り出すためには、映像編集のスキルが必要となります。これには、ソフトウェアを十分に理解し、色調整、音響調整、特殊効果の追加などの編集技術が求められます。

以上が動画クリエイターの主な仕事内容となりますが、具体的に何をするかは依頼内容や専門分野により異なります。確実に言えることは、一つのプロジェクトを成功させるためには多くのスキルとクリエイター独自のアイディアが必要となることです。

会社に勤めているクリエイター

動画クリエイターの中には、テレビ局や制作会社といった企業に所属しながら活動する者も多く存在します。それぞれの役割には特徴があり、それぞれが協力して一つの映像作品を作り上げます。

1. プロデューサー

プロデューサーは映像制作の全過程をまとめ、企画の立案、制作、販売に至るまでを取りまとめます。彼らはアイディアを形にするために予算を集め、適切なスタッフを選び、撮影スケジュールの管理や納期も仕事となります。

正確に役割をこなすために、プロデューサーには映像制作に関する幅広い知識が求められます。シナリオ作成や編集、撮影技術など、映像制作に関わる様々な分野を理解し、これらをうまく活用して一つの作品を完成させる能力が必要です。

プロデューサーはクリエイティブな部分だけでなく、ビジネス面でも活躍します。作品の予算やスケジュール管理はもちろん、視聴者や市場の動向を考えながら企画を進めるマーケティング的視点も持たなければいけません。これらのスキルを持つことで、プロデューサーは映像作品を成功へと導きます。

プロデューサーになるためには、映像制作の経験を積むことが一般的です。専門学校や大学などで映像学を学んだり、現場でアシスタントとして働きながら経験を積んでいくことが必要です。

2. ディレクター

ディレクターは映像制作において全体の責任を担い、その作品に対する理想像を持ち続けることが求められます。一般的に、ディレクターは台本やキャスト、撮影スタッフ、編集スタッフ等を管理し、映像制作の指示を行っています。

彼らの役割は多岐にわたりますが、まずは企画段階での役割について触れてみましょう。この段階では、ディレクターはアイディアを提供し、映像のストーリーボードを作成します。また、制作の予算を決定する役割も担っています。

次に、撮影段階でのディレクターの役割についてです。撮影現場では、ディレクターはカメラワークや照明設定、場面ごとのセッティングなどをコントロールする役割を果たします。一方で、ディレクターは俳優への演技指導も行うため、演劇に精通していることも求められます。

最後に、編集段階の役割についてです。この段階でディレクターは編集者と協力し、編集作業を監督します。その結果、撮影された映像がストーリーになって視聴者に伝わる作品に仕上げていきます。

3. カメラマン

カメラマンは、映像作品の撮影をおこなう職業で、映画やテレビ番組、ミュージックビデオ、SNS動画など、さまざまなメディアで活躍することが期待されます。さらに、ドキュメンタリーのような長期にわたるプロジェクトから、短めのプロモーションビデオ、スポーツ中継など、その活動フィールドは多岐に渡ります。

カメラマンの仕事内容は、その名の通り「カメラ」を操作し映像を撮影することですが、この作業は非常に多岐に渡ります。まずは、監督やディレクターからの指示を元に、適切な場面を適切なアングルから撮影することが求められます。そのためには、カメラの扱いはもちろん、撮影場所の特性や照明、天候など、さまざまな要素を把握し、それらのバランスを見極める技術や知識が不可欠です。

また、カメラマンはただ撮影するだけではなく、撮影前のリハーサル参加、カメラや照明機材のセッティング、撮影後のデータ管理など、幅広い作業をこなすことが必要です。また、時には技術だけでなく、撮影対象が心地よく過ごせる空間を作り出すことも重要ですので、コミュニケーション能力の高さも必要とされます。

4. CGデザイナー

CGとは、Computer Graphicsの略で、映像やゲームなどのデジタルコンテンツ制作のプロを指します。具体的には、3Dモデリングやアニメーションの制作、画像処理、映像編集といった技術を使用して、リアルな空間表現やファンタジーな世界観を作り出します。

CGデザイナーの主な仕事内容は、クライアントからの依頼に基づく映像素材の制作です。これには、映画やCM、ゲームなどのエンタメはもちろん、建築、医療、製造業など様々な分野での制作も含まれます。最初は依頼内容や必要な素材、期限などの詳細を確認し、計画を立て、デザインやアニメーションを制作します。そして完成したものをクライアントに提出し、改善点があれば修正を行うといった流れとなります。

この仕事をする上で必要となるのは、高度なCGソフトの操作スキルと美的センスに加え、クライアントからの要望を正確に理解し、イメージを形にする表現力とクリエイティビティです。また、新しい技術トレンドが次々と出てくるこの分野においては、常に最新の知識を学び続ける学習意欲も大切でしょう。

5. 映像編集者

映像編集者は、撮影した映像や音声を組み合わせ、物語を創り出す役割を担います。具体的な業務内容としては、映像や音声の選択、組み合わせ、挿入、カット、特殊効果の追加などが挙げられます。映像・音声を組み立てる際には、物語のテンポやリズム、視覚的・聴覚的なエフェクトを駆使して、視聴者の感情をコントロールするテクニックが問われます。

映像編集者は単に映像や音声を組み合わせるだけではなく、ディレクターや脚本家と連携し、最終的な映像が予定通りの意図を伝えられるよう、細やかな調整を行います。こうした役割から見ても、映像編集者はコミュニケーション能力と共感力、そして美的センスが求められる職業と言えます。

また、映像編集の作業は専用のソフトウェアを用いて行うため、操作技術も不可欠です。Adobe Premiere ProやFinal Cut Pro等の映像編集ソフトの操作に慣れておくことが重要です。

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個人で行うフリーランスクリエイター

個人で活動する動画クリエイター、すなわちフリーランスのクリエイターも、その技術やセンス、個性を活かして様々な形で動画作成に携わっています。それらは主に映像作家、SNSクリエイターの2つがあります。

1. 映像作家

映像作家とは、映像作成全般に関わるクリエイターのことを指します。映画やドラマ、ミュージックビデオ、CMなど様々な映像コンテンツの企画から制作、編集までを一貫して行うことが可能な人物で、自分のアイデアを形にする力が求められます。

映像作家の仕事は一人で完結することも多いのですが、大規模なプロジェクトでは他のプロたちとチームを組み、共同で作品を生み出すこともあります。その際には、自らのアイディアを他人に理解してもらうコミュニケーション能力や、限られた予算と時間の中で最適な作品を実現するプロデュース力も求められます。

映像制作は個々の感性や視点が重視される分野でもあるため、自分なりのスタイルや魅力を追求する意志があれば、無学でも成功する可能性はあります。ただし、その場合でも基本的な技術や知識、映像制作の流れを理解することは必須となります。

2. SNSクリエイター

SNSクリエイターはゲーム実況、メイク、Vlog、料理レシピ、歌やダンスのパフォーマンスなど、活動の場は多岐に渡ります。

中には、自分自身をブランド化し、企業とのコラボレーションや商品開発などで収益を上げることに成功している人もいます。また、チャンネルの登録者数や再生回数が多ければ多いほど、広告収入も大きくなる仕組みになっています。

動画製作には、撮影・編集・音声調整などの技術的スキルが必要とされるため、動画クリエイターとしての経験や知識が活かされます。また、個々のチャンネルが個性やブランドイメージを持つことが求められるため、マーケティングやブランディングの知識も重要です。

ただし、一人で全ての業務をこなすのは大変な作業であり、視聴者のニーズを満たすためには常に最新のトレンドをキャッチアップし、創造力を駆使した動画作りが求められます。それでも自分自身のスタイルを持つことで、視聴者と深い繋がりを築き、成功につなげることが可能となるでしょう。

動画クリエイターが向いている人の特徴とは?

動画クリエイターという職種には、特定の人物像が求められます。具体的には、どのような特徴が必要なのか、以下で解説していきます。

1. 学ぶことが好き

動画クリエイターという職業は、常に新しい知識と技術を習得し続ける必要があります。映像制作の技術は日進月歩であり、昨日までの常識が今日では通用しない、そんな状況に立ち向かえる人が求められます。

例えば、映像制作に欠かせないエフェクトやCGの技術は日々進化し続けています。一方で、ストーリーテリングやカメラワークといった基本的な部分も常に見直し、理解を深めていく必要があります。これらの知識と技術を継続的に学び続けることができるかどうかは、動画クリエイターとして成功するための重要なカギといえるでしょう。

また、動画クリエイターは、自分自身の手で何かを作り出す職業です。そのため、新しいことに対する好奇心と、自分のアイディアを具体化するための技術を学ぶ意欲が必要です。

最新技術に関する調査や、果ては海外の映像業界事情の理解など、広範囲にわたる知識が必要とされる動画クリエイターの仕事。それを支えるのは、「学ぶことが好き」というマインドです。新しい知識を吸収し、それを作品に活かすことで、自分だけのオリジナルの映像作品を作る喜びを感じられます。

2. テレビやYouTubeなどが好き

動画クリエイターにとって、テレビ番組やSNSなどの動画コンテンツを好きであることは、極めて重要な特性と言えます。それは、自身が消費者として触れることや感じることをクリエイターとしての活動に活かすことができるからです。

最新トレンドをキャッチするだけでなく、気に入った動画の構成や手法、演出等を学び、自分のクリエイティブスキルに取り入れる絶好の機会です。加えて、視聴者として魅力を感じた要素や反対に改善点を見つける等、アイディアの洗練や品質向上に繋がります。

また、数多くの動画を見ることで、自分自身がどのような内容や表現方法に引きつけられるのか、視聴者としての感性を磨くことも可能です。クリエイティブな仕事は自己表現の一種であり、自分が何を好きで、何に感動するのかを知ることは表現力を引き出す上で不可欠です。

特にSNSは、プロだけでなくアマチュアでも自由な表現の場で、多種多様な視点やアプローチが試みられていることから、自身の創作意欲を刺激する豊かな源泉となり得ます。

3. コミュニケーションが好き

動画クリエイターには、コミュニケーション能力も求められます。なぜなら、動画制作は一人だけで行うものではなく、チームで取り組むことが多いからです。プロデューサーやディレクター、カメラマン、編集者など、それぞれが自分の役割を理解しながらも、他のメンバーと協力して一つの作品を生み出すことが求められます。

例えば、プロデューサーやディレクターは、プロジェクトの進行に際して、スタッフやクライアント、タレントと連携をとりながら進行管理を行います。カメラマンや編集者は、ディレクターの意図を理解し、それを映像に反映させるために、相手の意見を尊重しながらも自分の考えを伝える能力が求められます。

また、動画制作はクリエイティブな仕事であるため、新しいアイディアを生み出すためにも、多角的な視点や意見交換が重要となります。そのため、人と人が出会い、意見を交わすことによって生まれるアイディアを大切にし、他者と協力しながら新しい価値を創造できる人に向いています。

そしてフリーランスの映像作家やSNSクリエイターなど、個人で活動するクリエイターでも、視聴者とのコミュニケーションが非常に重要です。視聴者の反応を見て、それを自身の作品作りに活かす工夫をすることで、より良い作品を生み出すことができます。

動画クリエイターの年収

動画クリエイターの年収は、その経験値やスキル、仕事の範囲や規模により大きく変動します。しかし、全体的な見通しとしては、年収は平均で約300万円から800万円程度とされています。クリエイターの仕事はプロジェクト単位が多く、一定の安定した収入が見込める環境とはなかなか言えませんが、その分自分のスキルさえ磨かれていれば高収入を手に入れられる可能性も秘めています。

1. 年収の平均値

会社に所属して働く動画クリエイターの場合、初年度は約300万円からスタートし、経験を積むと年収は500万円〜700万円程度まで上昇することが一般的です。また、特に専門性が高く、企業のプロモーションビデオなどを手掛けるプロデューサーやディレクターの場合には、年収は1,000万円を超えることもあります。

一方、フリーランスの動画クリエイターの場合、その年収は収入源や仕事の取り方によって大きく異なります。とは言え、平均的な年収は400万円から600万円程度とされており、一部の成功したクリエイターは年収が1,000万円を超えることもあります。

SNSクリエイターの場合、広告収入やスポンサー、商品のアフィリエイトなどが主な収入源となります。また、個々のチャンネルの視聴数やフォロワー数によっても収入は大きく変動するため、一概に年収を示すことは難しくなります。

なお、動画クリエイターの年収には変動があるため、これらの数字はあくまで一例であることをご理解ください。

2. 年収に影響を及ぼす要素

動画クリエイターの年収に影響を及ぼす要素は様々あります。まず、その一つとしては「経験年数」が挙げられます。この業界ではスキルと経験が直結しているため、業界で働く年数が長くなればなるほど、その分高い年収を期待できます。

次に、「仕事の質」も年収に大きく影響します。動画クリエイターはその作品一つ一つに個々のクリエイティブ性や技術力が試される仕事です。したがって、高品質な動画を作り出すことができれば、それだけ収入もアップします。

また、「クライアントの規模」も大きな要素となります。大手企業などの大規模なクライアントから依頼される仕事は、予算も大きく、結果的に高い収入を得ることが可能です。

フリーランスの場合、「自己マネジメント能力」も重要な要素となります。自分で仕事を探し、交渉する能力、時間を効率的に使い仕事をこなす能力などが問われるため、これらが高いほど収入も向上します。

最後に、YouTube等の「SNSフォロワー数」も年収に影響を与えます。多くの視聴者を持つ動画クリエイターは広告収入やスポンサーからの支援を得やすく、高収入を得られる可能性も高いです。

動画クリエイターとなるため道のり

動画クリエイターになるには、様々なルートが存在します。具体的には専門学校に通う、アルバイトやインターンシップで経験を積む、独学でスキルを学ぶ、といった方法があります。それぞれの道のりについて詳しく見ていきましょう。

それぞれの方法にはメリットとデメリットがありますので、自分のライフスタイルや目標に合った道を選びましょう。動画クリエイターとしてのキャリアは様々な形がありますが、自分だけのオリジナルな映像を世の中に発信したいという情熱があれば、きっと道は開けるでしょう。

1. 専門学校に通う

専門学校では、映像制作技術をはじめ、撮影、編集、CGデザインなど動画制作に必要な一連の技術の基礎的な部分を学ぶことができます。また、プロのクリエイターから直接学べるため、業界における最新の動向や必要スキルを身につけることも可能です。

また、就職活動の際には、学校が就職斡旋やインターンシップの情報提供を手厚く行ってくれるところも多く、キャリアサポートが整っている点も魅力です。さらに、多くの専門学校では最新の機材を設備に取り入れているので、実際の現場で使用される機材を使った実践的な学習が行えます。

2. アルバイトをする

動画クリエイターになるためには、専門学校に通うだけでなく、実際に現場で働きながら技術や経験を積むことも重要です。アルバイトをすることで、動画制作の基本技術を身に着けることができ、制作現場の雰囲気を実感することができます。

例えば、ビデオカメラや照明、録音機器の操作を学べるアシスタントのアルバイトや、編集のアシスタントを始めることが有益です。これらのアルバイトでは、実際に映像制作の現場で使用される機材の取り扱い方を学ぶことができます。

さらに、動画制作関連のイベントやサークル活動に参加することもおすすめです。イベントやサークルでは、同じ目標を持つ仲間と出会い、一緒に作品作りを楽しむことができます。また、プロのクリエイターがゲストとして参加するイベントもありますので、先輩たちから貴重なアドバイスをもらうこともできます。

3. 独学で学ぶ

動画クリエイターになるためには、映像の撮影技術・編集技術からアイディア出しやストーリーテリング、マーケティングまで幅広い知識とスキルが求められます。そのすべてを独学で学び取るには大変な努力と時間が必要ですが、自分自身のペースで学習を進めることができる優れたメリットもあります。

YouTubeには多くのチュートリアル動画が存在します。基本的なカメラの使い方から映像編集の技術、さらにはプロフェッショナルの動画クリエイターが実際にどのような思考で作品を作っているのかを解説している動画もあり、情報は豊富にあります。

実際に自分で動画を作ってみるのも大事です。理論だけではなく、実際に自分で映像を撮影、編集を行い、公開することで初めて得られる経験や気づきがあります。独学では恐らく失敗が多いかもしれませんが、その一つ一つが大きな経験となるでしょう。

まとめ

本記事では、動画クリエイターとは何か、その仕事内容について詳しく解説しました。

動画クリエイターを目指すなら、国際映像メディア専門学校がおすすめです。実践的なカリキュラムで必要なスキルを身に着けることができるだけでなく、業界との繋がりや就職支援も充実しています。次世代の動画クリエイターを目指すみなさんにとって、国際映像メディア専門学校はおすすめです。

どんな分野に興味がある場合でも、学びの旅は一歩から始まるものです。輝かしい未来のために、あなたも一緒に学びませんか?影響力ある動画クリエイターを目指し、新たなメディア環境を一緒に作っていきましょう。

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