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2024.6.07
動画クリエイター

動画・映像クリエイターとは?仕事内容や年収、なり方を徹底解説!

動画・映像クリエイターとは?

動画・映像クリエイターとは、映画、テレビ番組、ミュージックビデオ、企業のプロモーション動画など、様々なメディアで使用される映像作品を作り出すプロフェッショナルな人々のことを指します。彼らが制作する映像は、私たちの日常生活の中で頻繁に触れるものであり、エンターテイメントから教育、広告まで、多岐にわたるジャンルで活躍しています。

近年では、YouTubeやSNS上での動画コンテンツの需要が高まり、それに伴い、動画・映像クリエイターの需要も増大しています。一昔前までは特殊なスキルを持つ職業とされていましたが、現在ではスマートフォン一台あれば誰でも動画制作が可能な時代となり、そのスキルを活かしたプロフェッショナルな動画・映像クリエイターへの需要はますます増えています。

今回はそんな動画・映像クリエイターのお仕事について詳しく見ていきましょう。

動画・映像クリエイターの仕事内容

動画・映像クリエイターとは、映画、テレビ、ウェブ、ゲームなど様々なメディアのための映像作品を制作するプロフェッショナルなクリエイターのことを指します。そんな彼らの仕事は大きく分けて制作系と技術系の2つに分類することができます。

1. 制作系

制作系の動画・映像クリエイターの主な役割は、企画、撮影、編集、音響など映像作品を創り出す全ての工程において、豊かなイメージ力と専門知識を活かしながら、視覚的なメッセージを伝えるための映像作品を制作することです。

彼らの具体的な仕事内容は、企画書の作成、シナリオ作りから始まります。その後、ロケハンや撮影、映像の編集、音楽や音効の挿入、CGの制作など、制作される映像作品の品質を高めるために、微細な部分まで手がけます。

映像クリエイターは、映像作品を制作するにあたって、スタッフのコーディネートや進行管理も重要な仕事の一つとなります。多くの専門家がチームとして協力し合うことが必要不可欠であり、そのチームをまとめあげ、効率的に作業を進めていくためには、優れたコミュニケーション力とリーダーシップが求められます。

また、クライアントからの要望を形にするための提案力や、予算管理の能力も必要とされます。映像制作は多額のコストがかかる場合が多く、品質とコストのバランスをうまくとることで、クライアントの要望を最大限に反映しながら、ハイクオリティな映像を制作することが求められます。

2. 技術系

技術系の動画・映像クリエイターの仕事内容は、映像編集や色彩補正、特殊効果の作成などが主になります。中には映像の撮影や音響、照明など、映像全体を支えるテクニカルな作業に携わる人もいます。

技術系の動画・映像クリエイターは、美しい映像を創り出すための技術者であると同時に、演出家の意図を具現化する役割も果たします。そのため、技術力だけではなく高い芸術性やセンスも求められる仕事です。

これらの専門的な技術を持つクリエイターは、映画やCMなどの大規模なプロジェクトだけでなく、YouTubeなどのSNS動画、企業の広報映像など、様々な場面で活躍の場が広がっています。

2種類の仕事に分かれている動画・映像クリエイターですが、実際の現場ではその区分は明確にはなっていません。近年では映像編集ソフトなどを扱える制作系クリエイターや、自ら企画立案やスケジュール管理などをおこなう技術系クリエイターも数多くいます。そのため幅広い知識と技術が必要となります。

動画・映像クリエイターのやりがいとは?

動画・映像クリエイターの職業は芸術性と技術性を兼ね備えた特殊な職業ですが、それだけにやりがいも大きなものがあります。以下では、具体的にどのような点でやりがいを感じるのかを3つの視点から紹介します。

1. ダイレクトに反響を感じられる

動画や映像というメディアは、視覚と聴覚を通して直接的に視聴者にメッセージを伝えることが可能です。そのため、制作した作品に対する反響もダイレクトに感じることができ、これが動画・映像クリエイターならではのやりがいとなります。

視聴者が作品を視覚的に感じ、耳で聞き、感情に響く。そういった反響がダイレクトにクリエイター自身にも届きます。視聴者からのコメントや評価、SNSでのシェア件数、閲覧数などを通じて、自分が作り出した作品がどのように受け取られ、どのように伝わったかを直接知ることができます。

また、ライブイベントや展示会などで自身の作品を上映した場合、視聴者の反応をリアルタイムで確認することも可能です。視聴者が感動して涙を流す、拍手を送る、笑顔になる。その全てがクリエイター自身の感動となり、さらに良い作品を生み出す原動力になります。

2. 自分の感性を生かせる

動画・映像クリエイターとしての仕事は、技術を必要とする一方で、他方では自己の感性を大いに活用することが求められます。これは、視覚的コンテンツを制作する仕事の特色とも言えるでしょう。

映像豊かにする演出、色彩、画面構成などは、技術だけでは生み出すことができず、クリエイター自身の感性が大きく影響します。そのため、自分の感性を生かすことは、自己表現の一環であり、同時に自己のスキルを高める機会でもあります。自分だけのオリジナルな作品を生み出せる瞬間は、他の仕事では味わえない特別な喜びとなることでしょう。

3. 作品が半永久的に残る

動画・映像クリエイターの仕事の一つに、自分のアイディアや語りたいメッセージを形にするという部分があります。しかも、それは「作品」として時と共に残り続けることが特徴です。

映像クリエイターとして仕事をしていると、もちろん仕事としての期間が終わるプロジェクトもありますが、その成果物である映像作品は消えることなく、自身の技術や思考、感性が詰まった「作品」として永久に残ります。

これは映像・動画クリエイターの職業生活における大きなやりがいであり、この喜びを追い求めてクリエイティブなフィールドで活動する人々が後を絶たない重要な理由の一つと言えるでしょう。

動画・映像クリエイターに必要なスキル・資格

動画・映像クリエイターは、映像を制作、編集し、視覚と音楽でストーリーを紡ぐクリエイターです。そのため、この職種に就くためには、特に以下のスキルや資格が必要となります。

1. 制作系の動画・映像クリエイターに必要なスキル・資格

制作系の動画・映像クリエイターとは、映像、映画、アニメーションなど様々な動画コンテンツを構築する役職=プロデューサーのことを言います。彼らは企画や交渉、プロジェクト全体の管理や運営など多岐に渡る仕事を行うので、リーダーシップやコミュニケーション能力、判断力が必要となってきます。

他にも、現場をまとめる上で制作に関わる仕事をすべて把握している必要がありますので、映像制作に関する基本的な技術である、撮影、照明、編集などは理解しておきましょう。これらのスキルは映像系の専門学校や独学、またはセミナーなどで学ぶことができます。

スキルだけでなく、資格もキャリア形成にとって非常に有用です。例えば、映像制作に関連する技術の知識を証明する「映像技術検定」や、編集ソフトのスキルを証明する「Adobe認定エキスパート」などがあります。これらの資格は、就職活動やフリーランスとして働く際に、自身の能力を分かり易く伝える良い道具となります。

2. 技術系の動画・映像クリエイターに必要なスキル・資格

技術系の動画・映像クリエイターとは、前線で映像制作をするだけでなく、カメラワークや照明、編集技術など、映像制作の「技術面」に特化したプロです。では、技術系クリエイターが身につけるべきスキル・資格とは何でしょうか。以下に詳しく解説します。

【必須スキル】

① カメラワーク

シーンに合わせて最適な角度や構図を選ぶ技術が求められます。また、どの機材をどのように使用するかといった知識も必要です。

② 照明技術

映像における照明は、視覚的な解釈を左右します。適切な照明の下で撮影することで、映像の質感や雰囲気を向上させることが可能となります。

③ 音響技術

映像と音響は切り離せません。オンシーンの音を納めるための機材の扱い方や、ポストプロダクションでの音響編集スキルが求められます。

④ 編集・グラフィック

映像の編集能力はもちろん、グラフィックの作成やアニメーションの制作なども求められることが多いです。

【資格】

技術系の動画・映像クリエイターには特定の資格は必須ではありませんが、映像制作に関連する資格を持っていると、求人やクライアントに対して自分のスキルを証明するための証拠となり、信頼性を築くことにつながります。

例えば、映像編集ソフトの資格やCADソフトの認定資格、プロジェクトマネージメントの資格など、専門的なスキルを証明する資格を持つことはメリットとなります。

これらを身につけるためには、映像制作の専門学校や、映像関連のコースがある学校に通うのが一番の近道でしょう。

その他に求められるスキルは?

動画・映像クリエイターとして活躍するためには、技術的な知識や能力だけでなく、柔軟性も必要となってきます。

映像制作の業界は常に新しい情報や技術が絶えず入ります。そのため、新しいことを学ぶ意欲と柔軟性が重要です。自身のスキルを逐一アップデートしていくためにも、新しいことに対応できる柔軟性が求められます。

映像クリエイターに求められるスキルは幅広いです。これらのスキルを持つことは、より幅広い領域で活躍できるという点で非常に有利です。さまざまなスキルを磨いて、多角的な映像クリエイターを目指すことが重要と言えるでしょう。

動画・映像クリエイターになるにはどうしたらいい?

まず最初に、動画や映像制作に必要な基本的な知識を身につけましょう。映像制作においては、映像の撮影から編集、後処理に至るまで、一連の流れを理解していることが求められます。これらの知識は、映像制作系の専門学校、オンラインの教材や教室で学ぶことが可能です。

次に、自分の感性や視点を磨くために、映画やアート作品をたくさん観ることも重要です。これによって、自分の感性を研ぎ澄まし、独自の視点や表現方法を開発することが可能となります。

動画・映像クリエイターには未経験でもなれるの?

実は、動画・映像クリエイターという職種は専門的な知識や技術を必要としているように見えるかもしれませんが、未経験からでも十分にチャレンジすることができる職業です。

現代には専門的な知識や技術を身につけるための学習環境が整っています。これは、映像制作の知識や技術を学ぶための専門学校やコースが多数存在するためです。また、インターネットを活用すれば自宅で基礎知識を学ぶこともできます。自身がどのような動画・映像クリエイターを目指すのかによりますが、未経験からでも学び始めることができます。

そして現場での経験を積むチャンスが豊富にあります。インターンシップやアルバイトなどといった形で映像制作の現場に触れる機会は多く存在します。また、自分で動画を撮影、編集し、YouTubeやSNSにアップするといったことで、実際の作業を体験し、自分で学び取ることも可能です。

今は多くの情報が溢れる時代で、個々人が情報を発信する機会も増えています。だからこそ、未経験からでも挑戦できるチャンスが広がっていると言えるでしょう。

動画・映像クリエイターに向いている人の特徴

1. クリエイティブさ

オリジナルのアイデアを生み出し、視覚的に表現するセンスが必要となります。

2. 技術的な理解力

映像制作のテクニックを学んだり、新しい技術について素早く学べる資質は大切です。

3. コミュニケーション力

映像制作はチームでの作業も多く、また、クライアントの要望を理解し具現化するためにもチーム内外での良好なコミュニケーションが求められます。

以上のような資質を持つ人が、動画・映像クリエイターとして活躍しやすいでしょう。しかし、これらの資質を持っていなくても、熱意と継続的な努力を通じて、成功することも十分可能です。自分自身の強みを理解し、それを活かしてスキルを磨くことが大切です。

動画・映像クリエイターの働き方とは?

動画・映像クリエイターの働き方は多岐にわたります。以下では主な働き方をご紹介します。

1. 映像制作会社に就職

映像制作会社では、テレビ番組や映画、CM、ウェブ動画など、さまざまな種類の映像制作を手がけるため、多岐に渡るスキルが学べます。

具体的に映像制作会社で行う仕事としては、プランニングから撮影、編集、音響デザインなどがあります。一人で全てを担当するのではなく、専門的な分野を持つスタッフと共にチームで作業を進めていきます。そのため、コミュニケーション能力も求められます。

また、映像制作会社には数多くの専門的な機材やソフトウェアが揃っています。これらを使いこなして映像制作を行うスキルは、実際に会社で働くことで身につけられます。

2. 事業会社でクリエイター採用

事業会社とは、一般的な社員採用を行っている企業を指します。一言で事業会社といっても、大手の有名企業から、小規模なスタートアップまで幅広く存在します。これらの企業に勤務することで、企業の一部として企業の映像や動画作りに関わることが可能になります。

事業会社の動画・映像クリエイターは、企業の商品やサービスを売り出すためのプロモーション動画の制作、企業の公式ウェブサイトやSNS上に掲載する情報発信用の動画制作、社内研修などでの教材作成、イベントなどのライブ映像制作など、多岐にわたる業務を担当することが一般的です。企業によっては販売促進やブランディングのために動画を重視するため、専属の映像クリエイターを募集していることも多いのです。

3. フリーランス

フリーランスとは、特定の企業に所属せず、個人で自由に仕事を請け負う働き方を指します。

フリーランスとしての動画・映像クリエイターの働き方は、自由度が高く、自身のスケジュールを自分でコントロールできるというメリットがあります。自身でクライアントを見つけて、動画・映像制作の各業務を行います。自分のアイディアやスキルを存分に活用し、一つの作品を完全に自己流で仕上げることも可能です。

しかし、一方でデメリットも存在します。企業に所属していないため、安定した仕事量や収入を得ることは難しく、自分で仕事を掴み、ビジネス交渉を行う能力が求められます。また、独立後もスキル磨きを怠らず、業界の最新トレンドに逐一対応する必要があります。また、税金の手続きや保険の対応など、自分で行う事項も増えます。

4. 副業

動画・映像クリエイターとしての仕事は、副業として行うのにも適しています。具体的には非常に多岐にわたるため、自身の専門性や興味、時間的余裕により選択することが可能です。また、自宅にパソコンと必要なソフトウェアがあれば、リモートワークによる副業も可能になります。

副業として動画・映像クリエイターを選択するメリットとしては、各業界の動きや需要をリアルタイムで把握できるだけでなく、自分の技術を磨き続けることができます。特に、フリーランスとして活動する場合には、スキルや技術を幅広く磨くチャンスとなる可能性があるでしょう。

しかし、一方で副業として活動する場合、主な職業とのバランスを考慮することが求められます。また副業を本業と同じように理解して協力してくれるクライアントを見つけることも重要になります。

動画・映像クリエイターの年収・時給の目安はいくら?

動画・映像クリエイターの年収は、さまざまな要素に左右されます。例えば、採用形態や技能、経験、制作する内容やその量などによります。

大体の目安としては、新卒で映像制作会社に就職した場合、年収は300万円~400万円が一般的でしょう。経験を積み、技術と知識を高めた上で、リーダーやディレクターとして昇格すると年収は500万円~800万円に上ります。また、実力を認められてフリーランスになると、年収1,000万円以上もまったく珍しくありません。

一方で、企業の内部クリエイターとして採用されると、年収は企業の規模や業績、自身の経験や役職などによりますが、一般的には年収400万円~600万円が見込めるでしょう。

フリーランスの場合はプロジェクト毎の契約となるため、時給換算は難しいです。

これらの金額はあくまで一例であり、個々のスキルや経験により大きく上下します。いずれにせよ、高い技術力と豊かな創造力が評価され、報酬に反映される仕事です。

動画・映像クリエイターに将来性はあるの?

動画・映像クリエイターには、大きな将来性があります。近年、インターネットの普及に伴い、映像を用いた情報伝達がますます重要となってきており、イベントのプロモーションビデオや音楽ビデオ、クラウドファンディングの動画、企業や商品のプロモーションビデオなど映像が活用されるシーンは日々増えています。

さらに、YouTubeやTikTokなどのソーシャルメディアの普及により、個人でも手軽に映像を制作し、公開することができるようになりました。これに伴い、個人でも高品質の映像作品を求める声が高まりつつあります。

また、映画やドラマ、アニメなどの映像エンターテイメントも依然として人気であり、映像表現の技術や表現方法も日進月歩に進化を遂げています。

これらのことから、動画・映像クリエイターという職種は、これからの社会においてますます需要が見込まれ、将来性の高い職業と言えるでしょう。

動画・映像クリエイターを目指すなら国際映像メディア専門学校!

国際映像メディア専門学校では、最新の撮影機材や編集ソフトを使いこなす技術だけでなく、オリジナル映像作品の企画・制作方法も含めて学ぶことができるカリキュラムがあることが特徴です。また、各分野で活躍するプロによる授業があるため、現場で即戦力となるスキルや知識を直接身につけることが可能です。

さらに、クリエイティビティを追求する学生の作品は学内外の映像祭やコンテストで評価され、それらはその後の映像業界でのキャリアを開く扉ともなります。また、業界との強い連携も同校の強みであり、実際の映像制作現場の体験や、映像クリエイターとして働くためのインターンシップなどの機会も多数提供しています。 もし興味がありましたら、ぜひ一度オープンキャンパスに参加してみてくださいね!

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