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2024.6.17
司会者

司会者とは?MCとの違いやイベント進行のポイント、司会者になる方法などを解説!

司会者とは?

司会者とは、大会、パーティー、ショー、放送などのあらゆる種類のイベントやプログラムの管理と進行を担当し、視聴者や参加者がそのイベントを最大限に楽しめるように盛り上げる役割を担っています。彼らは自分の能力やスキルを活かして公演や放送をスムーズに進行させ、エンターテイメントを提供することで、イベントの成功に不可欠な役割を果たします。今回はそんな司会業について詳しく解説していきます。

司会の仕事内容・役割

司会者とは、さまざまなイベントなどで進行を担当し、進行を円滑に進めるための役割を果たす人物のことを指します。彼らの主な仕事内容は多岐にわたります。以下で詳しく解説します。

1. イベントの進行管理

イベントの全体の進行を管理し、イベントがスムーズに進行するように調整します。

2. 登壇者の紹介やアナウンス

登壇者の紹介やプログラムのアナウンスを行い、視聴者や参加者に情報を伝えます。

3. 視聴者や参加者とのコミュニケーション

視聴者や参加者とのコミュニケーションを行い、参加者の反応や意見をもとに、その場の雰囲気を盛り上げます。

4. 司会進行の原稿作成

司会者が話す内容や登壇者の紹介、アナウンス等は、あらかじめ原稿としてまとめられます。司会者は作成、そしてチェックをして適切に伝える役割も担っています。

司会とMC・コンサートのMCの違い

イベントや番組の進行役として活躍する司会者、ここではその一つの区分としてよく耳にするMC(エムシー)について説明します。

まず、司会者とは、イベントなどを進行させる役職のことを指します。結婚式やパーティー、そしてテレビやラジオの番組など、視聴者や参加者が取り組む活動を円滑に進行させる役割を担っています。

一方、MCは、基本的には司会者と同様の役割を果たしますが、名前の由来である「Master of Ceremonies(儀式の主)」が示すように、フォーマルな場ではなく、リラックスした雰囲気の中での進行を指します。

また、ライブ中のトークのことをMCと言ったりする場合もありますが、これは、英語でマスターオブコンサート(master of concert)の略となります。

以上が、司会者とMC、そしてコンサートのMCとの違いになります。それぞれの立場と役割を理解し、自分のスタイルに取り入れることで、より広範囲のイベント進行が可能になります

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イベントの司会進行の流れ・方法

イベントの司会進行には、特定の流れがあります。これらはイベントの種類や規模により異なることもありますが、基本的な流れとして覚えておくとより理解しやすくなるでしょう。これらの進行方法はあくまで一例であり、イベントの内容や規模、参加者の属性などにより異なるため、参考程度にご覧ください。

1. 打ち合わせ

イベントの司会進行の流れを決定する上で非常に重要なのが、事前の打ち合わせです。この段階で、司会者はイベントの全体の流れや、具体的な進行のタイムラインを理解しておく必要があります。

打ち合わせでは、可能な限り具体的に、そして詳細に事前の準備を行うことが重要です。具体的なシナリオやキーセンテンスを用意し、可能な限り自然に話すように練習することが必要不可欠です。

2. イベント開始

イベントの始まりは、司会者にとって一番緊張する瞬間かもしれません。その第一声が、観客のイベントに対する期待感を高め、同時にイベントの雰囲気を作る重要な役割を担っています。

開会の挨拶に始まり、自己紹介やイベント内容の説明などを行います。さらには来賓の方々のご紹介などイベント内容によっては出番も多くなります。

イベント開始時の司会進行は、観客の期待感を高め、イベントの進行をスムーズにするための重要な時間となります。万全の準備と練習により、イベントの成功へとつなげましょう。

3. イベント終了

司会者は、観客がイベントを満足して帰れるような場の雰囲気作りを行い、次回の告知などで締めます。

以上、ここで述べたイベントの役割は、全体のおおまかなイメージです。イベントの規模や内容により、具体的な司会の進行形態や役割は大きく異なることを頭に置いておいてください。しかし、どのようなイベントであっても共通するのは、「最後まで観客をおもてなしする」ということです。それを心がけて、イベントを締めくくりましょう。

司会のコツ・ポイントとは?

司会者が順調にイベントを進行させ、全体の円滑な進行や観客の盛り上がりを狙うためには、様々なポイントやコツを踏まえる必要があります。参考ではありますが、これらを意識しながらプレゼンテーションを行うことで、観客の印象に定着し、より良いイベント進行につながるでしょう。

1. わかりやすい言葉を使う

エンタメ業界では、多種多様な観客を惹きつけるために言葉をうまく使うことが求められます。

わかりやすい言葉を使うことで、視聴者・参加者がイベントの進行を理解しやすくなります。特に、イベントの司会者は、全体の進行役となるため、その話の内容が理解しやすい言葉で紡がれているかが重要となります。難解な専門用語を多用したり流行り言葉を使うなどはせずに言葉や表現を一般的なものにすることが求められます。

2. リアクションを大きめにする

イベント中の司会者の役割は、視聴者や参加者を盛り上げることがほとんど。そのため、司会者自身のリアクションも大切になってきます。

コツとしてはただ大きな反応をするのではなく、相手の話のポイントを把握し、適切なタイミングでリアクションをすることが重要です。

司会者自身が楽しんでいる、感動しているという雰囲気が伝われば、それは観客へと伝播し、より一層の盛り上がりを演出することできます。

3. 徹底的な練習

司会者が成功するためには、徹底的な練習が不可欠です。

まずは全体像を把握し、流れを理解することが重要です。そして自分の発言は自然で、理解しやすく、しっかりと伝わっているか、その場の雰囲気を読み取り、それに合わせた進行をすることが求められます。これは、本番前に何度も練習を重ねることで発揮できます。

4. メリハリのある話し方

まず、大切なポイントを強調したいときは、声を張り上げて強調する、逆に、落ち着いた雰囲気で話すべき場面では声を控えめにすることで、話の内容に対する観客の感情をコントロールすることができます。

メリハリのある話し方は感情を表現するための「音の強弱」、話し手と聴き手が一緒になって「リズム」を感じること、そしてそのリズムを維持しながらも「バリエーション」を持つことを意識しましょう。

司会者に向いている人はどんな人?

司会者には、特定のスキルや素質が必要となります。司会者に向いていると言われる人の特徴や能力について詳しく見ていきましょう。

まず、高いコミュニケーション能力が求められます。司会者は出演者、スタッフ、視聴者や参加者との間の中心に位置します。そのため、スムーズにコミュニケーションをとる能力が必要となります。

また、臨機応変な対応力も必要不可欠です。イベント中には予期せぬ事態が起こることもあります。そんな時も的確に対応することでイベントの雰囲気を壊さないようにする力が求められます。

さらに知識習得能力も重要な素質の一つです。司会者としては、イベントの内容に関する十分な知識を持つことが必要です。参加者に的確な情報を提供し、話題作りやアクションを適切に行うためには、事前学習やリサーチが求められます。

司会者になるにはどうしたらいい?

司会者になるには、主に3つの選択があります。詳しく見ていきましょう。

1. 専門学校やアナウンススクールに通う

まず一つ目は芸能系の専門学校やアナウンススクールに通うことです。

専門学校ではアナウンス技術、マイクの使い方、スピーチ技術、聞き取りやすい話し方、スタジオでの振舞い方など、司会者として必要な知識や技術など広い範囲を学ぶことが可能です。また、専門学校はインターンなどもありますので、リアルな現場を体験できる機会もあります。学生たちはプロの指導の下、実際の現場環境で経験を積み、自信をつけることができます。

一方、アナウンススクールは、専門的なスピーチ技術と話し方、プレゼンテーションスキルに焦点を当てています。各レッスンでは、発声法、発音、イントネーションなどの声の技術から、表情やジェスチャー、立ち居振る舞いといった非言語的な要素に至るまで、総合的に教えてくれます。

2. プロダクションに所属する

司会者としての能力を高め、更に大きな舞台で活躍したいと考えているなら、芸能プロダクションに所属するのも一つの手段です。プロダクションに所属すると、プロのトレーニングを受けることができ、自身のスキルを高めるチャンスが増えます。

ただし、すべてのプロダクションが質の高いレッスンを提供しているわけではありません。自分の目的に合ったプロダクションを見つけるためには、事前の調査が必要となります。また、プロダクションによっては入所するためのオーディションを行っているところも多いので、それらに対応できる技術と準備も必要となります。

3. フリーランスとして活動する

フリーランスの司会者として活動するためには、専門的な知識やスキルだけでなく、独立した業態として成功するための能力も必要です。自己PRや広告活動を行うことで自己宣伝を行い、仕事を獲得します。さらに、プロジェクトの予算設定、スケジューリング、そして収益管理も自分で行うことが求められます。

フリーランスの司会者として成功するためには専門スキルを持つだけでなく、ビジネスに関することも学ぶ必要があります。そして何より、自信と情熱、そして堅実な対人スキルがあれば、一人でも多くのクライアントとつながり、あなたのキャリアを次のレベルへと押し上げることができるでしょう。

司会に求められる資格・試験はある?

司会業において必須となる資格や試験は特に存在しません。しかし、司会者のスキルを確認・認定するための資格試験や検定試験がいくつか存在します。

一つ例として挙げるならば、「アナウンス技術検定」があります。一般社団法人日本アナウンス学会が実施しているこの検定では、マイクを通して話す能力、発声法、話し方、演出法などが評価されます。

また、より高度なスキルを身につけたい方には、日本マナー・プロトコール協会が主催する「MC技能認定試験」も存在します。この試験では、専門的な会話技術だけでなく、イベントの進行管理やトラブルへの対応力など、司会者に求められるさまざまなスキルを厳しく評価されます。

ただ、司会業は資格よりも実際の経験や能力が問われる仕事なので、資格は一つの指標であり、あくまでも実際の経験から学ぶべきものです。

司会業の将来性

司会業は多種多様な業界で求められる絶対的な存在であり、その需要は決して衰えることはありません。各種イベントやテレビ番組、ウェブキャストなど、さまざまな場で活躍する場が広がっています。一方で、この分野では技術の進歩とともに新たなスキルや知識が求められることもあり、常に自己更新が求められる職種です。

1. 司会に関連する職業は何がある?

司会は、さまざまな場面で必要とされるスキルセットを持つ人材を求めるため、多岐にわたる職業と関連があります。以下に、司会に関連する職業のいくつかを紹介します。

① テレビ・ラジオアナウンサー

メディアの代表として、視聴者・聴取者に対する情報の伝えるアナウンサーは、司会能力が不可欠です。テレビやラジオでの報道・情報番組からバラエティ番組まで、様々なショーの進行役を務めます。

② リポーター

現場からの生の声を聞き、それを視聴者に伝える役割を担うリポーターも、司会のスキルが求められます。特にインタビュー時には、質問の進行役を務めながら円滑な会話を進めるスキルが必要となります。

③ 講師・トレーナー

ウィットに富んだコメントやアドリブの力は、人々を魅了する講義や研修を展開するのに欠かせません。それらのスキルを持つ講師やトレーナーは、学びの場を効果的に進行するための司会スキルを駆使します。

以上のように、司会に必要なスキルは多岐にわたる職業で活かすことができます。その能力を磨くことで、より多くの機会を掴むことができるでしょう。

司会者を目指すなら国際映像メディア専門学校

いかがでしたか?

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国際映像メディア専門学校の声優科の中にアナウンサー&リポーターコースがあります。このコースでは司会者やMCなどのスキルを身につけるためのカリキュラムも盛り込まれています。

また、国際映像メディア専門学校の魅力はプロの講師陣にもあります。現役で活躍している声優や元新潟テレビ局のアナウンサーなど、一流のプロフェッショナルが指導にあたることで、現場で求められるスキルや知識を短期間で効率よく学ぶことができます。

さらには、学生時代から実際の現場での経験を積むことができるインターンシップや、プロダクションとの独自のパイプを活用した就職・デビューサポートも行っています。

司会者を目指す皆さんにとって、本校はあなたの夢を叶える第一歩となるでしょう。学びの場としてだけでなく、キャリアをスタートさせる場としても最適な環境が整っています。是非、あなたの夢への一歩を「国際映像メディア専門学校」で踏み出してみてください。

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