映像・テレビ・映画業界
最新情報・コラム

2024.7.01
PA

PA(コンサートPA)とは?仕事内容やなり方、必要なスキル・資格などを徹底解説

PA(コンサートPA)とは?

PA(パブリックアドレッサー)とは、一般的には公共の場で使われるアドレッサー(スピーカーやマイク等の音響機器)のことを指しますが、コンサートの世界ではPAは公演音響の専門家、すなわちプロのサウンドエンジニアを指します。彼らはアーティストがステージ上で演奏する音を、観客が最高の音質で楽しむことができるように調整する重要な役割を担います。

PAエンジニアは、音楽イベントやコンサートの成功には不可欠な存在であり、アーティストの表現を観客に最高の形で伝えるためのキーマンです。PAの役割は単に技術的なものだけでなく、音楽的なセンスや創造性も要求されます。そのため、PAエンジニアは音楽のプロフェッショナルでもあると言えるのです。

このコラムではそんな音響のプロ、PAエンジニアについて詳しく解説していきます。

PA(コンサートPA)の種類と仕事内容

PAとは、音響機器の操作や音響環境の整備を専門的に行うプロフェッショナルのことを指します。ここでは、主にライブやコンサートで活躍するPAの種類と仕事内容について説明します。

コンサートにおけるPAは主に以下の3つに分類されます。

1. フロントオブハウスエンジニア(FOH)

公演やコンサートにおいて会場に流れる音の調整を担当します。

2. モニターエンジニア

ステージ上で演奏しているアーティストが自身の演奏を聞くためのスピーカー、いわゆるモニターシステムの音を調整します。

3. システムエンジニア

会場の音響特性を考えます。

以上が大まかなPAの種類とその仕事内容です。音楽ライブや公演を成功させるためには、このPAの役割は非常に重要です。

PA(コンサートPA)になるにはどうしたらいいの?

コンサートPAになりたいと考えている方は、まずPAが何か理解し、その職種の特性や必要な技術について学びましょう。さらに、自分が本当にPAに向いているのか自己分析をすることも大切です。PAが扱う専門的な内容を学べる専門学校や大学で基礎知識と技術を獲得することもおすすめです。

PA(コンサートPA)に向いている人の特徴

PA(コンサートPA)は、アーティストと観客の間で最善のオーディオ体験を作り出す役割を果たす重要なポジションです。そのため、PAにおいて必要なスキルや能力は多岐にわたります。

1. 音楽に対する深い理解

PAはコンサートの音響全体をコントロールします。各楽器の音をバランス良くミックスし、アーティストの意図を伝えるためには、音楽に対する深い知識と理解が不可欠です。

2. 技術的な知識

PA機器を効果的に操作し、問題が発生した場合に素早く対処するためには、電子機器や音響技術に対する広い知識が必要です。

3. 問題解決能力

ライブイベントは非常にダイナミックな環境であり、問題が生じる可能性は常に存在します。例えば、機器の故障や音響のトラブルなど、予期せぬ問題を即座に解決できる能力はPAにとって重要です。

4. コミュニケーション力

PAはアーティスト、スタッフ、そして観客とコミュニケーションを取る必要があります。それぞれの要望を理解し、応えるためには、優れたコミュニケーション力が必要です。

5. 忍耐力と持久力

セットアップ、サウンドチェック、実際のパフォーマンス、そして後片付けと、PAの仕事は長時間に及びます。そのため体力はもちろん、ストレスやプレッシャーに対処できる精神的な強さも求められます。

PA(コンサートPA)に必要なスキル・資格はある?

PAは特別な国家資格を必須とするわけではありません。しかし、専門的な知識と技術は必要ですので、音響や映像関連の学校や研修で学ぶことが一般的です。

では具体的にどんなスキルが求められるのでしょうか。

1. 音響技術の理解

どのような音が観客にとって心地よいのか、どのようにすれば音響装置を最大限に活用できるのかを理解していることが必要です。

2. 忍耐力と集中力

長時間にわたり集中力を維持しなければならない時もありますし、難解な問題や突発的なトラブルにも冷静に臨める力も重要となります。

3. コミュニケーション能力

PAはアーティストやスタッフと協力しながら仕事を進める必要があります。

4. 資格

資格については、絶対に必要というものはありませんが、持っておくと有利になる資格はあります。

①「舞台機構調整技能士」

厚生労働省が認定する音響技術者のための国家資格です。ただし、試験受けるには実務経験があるか、関連する専門学校に在籍していることが条件となります。

②「音響技術者資格」

こちらは民間資格です。実技経験の有無は問わないので誰でも受けやすい資格となっています。

以上が、PAに必要なスキルや資格についてです。どのスキルも一朝一夕で身につくものではなく、経験や知識を積み重ねることが重要です。

PA(コンサートPA)を目指すのにおすすめの学科・学部

PA(コンサートPA)を目指す上で、特定の学科や学部が必ずしも必要とは限らないですが、音響・映像に関する基本的な知識を勉強しておくことで、就職活動や実際の業務に有利になります。

1. 音楽系

音楽の理論、楽器演奏、音響工学などが学べます。PAは音楽の品質を左右する重要な仕事なので、これらを学んでおくと強い味方になります。

2. 情報系

プログラミングや電子回路、ネットワークなどの知識が学べます。近年PA機器はデジタル化が進んでいるので技術力向上に役立つでしょう。

3. 映像メディア系

映像制作、照明、音響などの知識が学べます。コンサートPAは音響だけでなく、映像や照明とも連動して作業を進めることが多いので、映像や照明についての基本的な知識があると良いでしょう。

PA(コンサートPA)を目指す皆さんはぜひ参考にしてください。

PAを目指すなら国際映像メディア専門学校

音響や映像技術を学びたい方々はぜひ国際映像メディア専門学校のオープンキャンパスに参加してみてください。

国際映像メディア専門学校は、実際の現場での経験を重視した教育を行っています。プロになるための基礎から学ぶので、授業はしっかりと身につくカリキュラムを行っています。さらに、多数の実績と共に業界との繋がりも深いため、就職支援も充実しています。

また、学生自身が企画・制作するイベントやプロジェクトに参加することで、現場で直面する様々な問題について自分自身で解決策を見つけ出すような真剣な経験を積むことも可能です。

ぜひ授業を体験してみてくださいね。

新着のコラム

CATEGORYカテゴリー

入試や学費に関するご相談は
i-MEDIA入学相談室まで
お気軽にお問い合わせください。